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税務調査の調査官が高圧的でクレームを言いたい

税務調査の調査官の態度が悪い時は指摘しても良いか?

税務署の職員、特に税務調査の調査官の態度が非常に悪くて困っているという話を聞いたことが何度もあります。私自身も税理士として税務調査に立ち会う中で、この調査官の態度はあまりにひどいなと思ったことはあります。ぶっきらぼうな口の聞き方や、高圧的な言葉遣い、最初から断定的に不正をしているようなものの言い方をしたり、誘導尋問をしたりと、怒りを感じたこともありますね。

納税者の方としては、税務署の職員の態度が悪くても、ここで指摘・クレームを入れると、反対に意地悪なことをされるのではないかとか、不利な立場になるのではないかと考えて耐えている場合もあるでしょう。

では、実際のところ、態度の悪い税務署職員に対して、指摘を入れるのは問題となるのでしょうか。

態度が悪ければ、指摘を入れて問題ない

税務署職員に対して怒る男性のイメージ

税務調査官等の態度に問題があれば、指摘を入れてOKです。もしも本人に伝えても態度が改まらないようであれば、その税務署に連絡して、上司に伝えても良いでしょう。

無申告であった方に税務調査が入った場合などは、納税者も罪の意識はあるので、何も言えなくなってしまいやすいのですが、そのような状態でも、おかしいものはおかしいと、毅然として指摘してください。

これまでの事例では、書類がきちんと整理されているにも関わらずに、このような順番に年間の書類を並び替えて欲しいと指示されたことがありました。一年分を並び替えるなんて大変なことですし、態度も高圧的だったので、それはできない旨をしっかりと伝えましたね。

あとは明らかに税法の解釈が誤っているのにも関わらず、それで「追徴課税の対象です」といきなり言ってしまうような調査官がいたので、その場合も強く指摘しましたね。もしも税理士などの立ち合いがない場合には、納税者はその誤った解釈が正しいと信じてしまい、本来納める必要のない税金を納めることになってしまうのですから、これはしっかりと指摘しないと被害を受けてしまう人が出てしまうなと思うからですね。

後は、ちょっとひどい誘導尋問をする調査官もいたので、それはさすがに厳しく指摘しましたね。もう答えが決まっていて、そう答えさせるために「こうだったんじゃないですか?」ということを繰り返し聞いてくるんですね。

もちろん、細かい部分で揚げ足を取ってクレームを入れるのはよくないですが、態度がひどい場合には、ストレートに伝えてしまってOKでしょう。

敵対心を出して、無駄に揉めるようなことはやめておきましょう。

税務職員って実際にそんなに高圧的なの?

ここまでの文章を読むと、税務職員・調査官がとても怖い人たちに思えてしまうかもしれませんが、あくまでもそんなに態度の大きい人は一握りです。昔は態度が大きかったという話を先輩の税理士さんから聞いたことはありますが、私が見てきた限りでは、態度が悪い人は稀ですし、むしろ腰が低い人も多いと思ってます(腰が低いから課税において納税者に甘いということではありません)。ほとんどの方は常識的な人だと思ってください。

したがいまして、態度の悪さをそんなに恐れる必要はないですね。

むしろ、腰の低い人の方が安心して余計なことまで話してしまう可能性があり、手ごわい存在かもしれませんね。

なお、万一高圧的な人がいてイライラしても、決して物を投げたり暴れるようなことはしないようにしてくださいね。恫喝するなども論外ですね。そういった方は見たことはないですが、実際にはいらっしゃるようです。これは決して良い解決策にはなりませんし、反対に罰を受けることになってしまうでしょう。

まとめ

まとめますと、税務調査官と喧嘩をしたってお互いにとって良いことはないのです。有利になる可能性も低いでしょう。

ただ、高圧的、横柄、脅してくる、口の聞き方が良くないなど、常識から外れた行動をとっている場合には、きちんと指摘してOKです。

調査官の中には、ある程度高圧的に対応して、うまくいけばそのまま話を進めてしまって課税して、税務調査を早く終わらせたいという気持ちを持つ人もいるかもしれません。税務調査官としては、早く仕事を終わらせたいという心理の人も多いでしょうからね。ただ、そういった調査官に運悪くぶつかった場合には、毅然とした態度で指摘を入れていけばよいのです。

税務調査は滅多にあるものではありませんし、その中でたまたま非常識な調査官にぶつかる可能性も低いでしょう。ただ、不運にもそういった調査官に当たってしまった方の参考となればと、こちらのページを書いてみました。

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